🎀ヒッポが脳科学的に認められたという研究発表を受けて記事を書きました🎀
つい先ほど大変興味深い発表がありました。
普段はなかなかリアルタイムに近い更新をしない私ですが、今日はどうしても書きたくなりました!! (ヒッポについてはまだ1年前を振り返ったりしているという体たらく。いかん)
いままで、ああだこうだといろいろ言っては本当にヒッポって言語習得できるの??と半信半疑だった私(の考え)に本日終止符が打たれました。
脳科学の観点から、ヒッポの活動が認められました!!
すごい!! 素直にすごいと思い、記者会見に一生懸命耳を傾けましたが、難しい!!泣。足りない頭では、??? が多く、理解できない。。。
(その証拠に書き始めたのは、記者会見の1時間後ですが、2021/4/23現在まだ加筆しております)
それでも私なりに、このビッグニュースをまとめます!!!
この記事を読んで頂きたい方
- 今話題になっている多言語習得に関する論文発表について知りたい
- 共同研究論文発表で登場したヒッポファミリークラブに興味が出た
- ヒッポファミリークラブとは何なのかと思っている
- 発表内容が難しかったので簡単なまとめを読みたい
簡単! トリコ的にシンプルにまとめると
『ヒッポファミリークラブが提唱してきた「多言語を習得すると新しい言語の習得が簡単になる」が東大の酒井教授とマサチューセッツ工科大学のスザンヌ先生、そしてヒッポの共同研究により脳科学の観点から証明され論文が発表されました。
これにより、ヒッポで多言語が習得できる、その方法は自然で理にかなっていると証明されました。』
ヒッポファミリークラブが40年間、言い続けてきたこと、行ってきたこと。多くのメンバーの経験、体験を元に「間違いない」と思っていたけれど、どうにも上手く説明できない!!という確信の部分が研究結果として明らかとなったのです。
これは大変意義のある、画期的なことですよね!!そしてこのブログで、怪しい、本当か?? と疑い続けてきましたが、「本当です」の根拠が示された今「ブログ終了」と言っても過言ではありませんね😄
このブログの存続云々はどうでも良いと思いますが、とにかく、すごいな!! 嬉しいな😂と思いました。
(全く私の手柄でもないのにこの喜びよう。でも、自分が選んだことが間違ってなかったと言われるってなんだか嬉しい。し、なかなかないことですよね)
以降、あらためて内容とポイントをまとめます。
脳科学的に外国語習得を研究した論文がイギリスの化学雑誌に掲載
ヒッポファミリークラブが東京大学大学院総合文化研究科の酒井邦嘉教授とマサチューセッツ工科大学のスザンヌ・フリン教授、そしてヒッポとの共同で進めていた「外国語習得の脳科学的効用」に関する研究論文がNature誌の姉妹誌にあたるイギリスの科学雑誌『Scientific Reports』に掲載され、2021年3月31日に共同発表を行いました。
ヒッポの中では周知の事実だった研究です(5年も前から行われていた!!)が、正式に科学雑誌に発表され、それに伴い、共同記者会見も行われました。
また、興味がある方は是非、記者会見の様子を直接見てみてくださいね。(1時間くらいあるのでお時間ある時に)
具体的な実験内容
日本語(母語)と英語が話せるバイリンガルのグループと日本語(母語)と英語、スペイン語を習得しているトリリンガルグループそれぞれにカザフ語(双方全く知らない言語)を聞かせ、その後、文法などの問いにボタンを押して答える際の脳の動きを観測。
簡単に言うと上記です。カザフ語については英語訳が表示され、単語、文法などの規則性含めて学習、回答していくというような問題だったようです。
実験結果
- バイリンガルのグループに比べ、トリリンガルグループの脳の方が新しい言語に対して、多くの労力を使わず、受け入れていることが分かる、正解へも早く行きついた。多言語話者の方が新しい言語に対して順応性が高いという結果が出た。
- バイリンガルグループは問いの内容によっては、右脳も活発に動いていた。(新しい言語を受け入れることが大変であるという証拠)さらに、問題によって脳の働きがリセットされ1からとなってしまうところが有ったが、トリリンガルグループにはその動きは見られなかった。
- トリリンガルグループは視覚野も動いていることが発見された。イメージで言語を捉えているということが分かった。(言葉の意味が分からなくてもなんとなくスペイン語っぽいとか韓国語っぽいなどが分かる、多数の声の中から自分の母親の声を聞き分ける赤ちゃんなどが分かりやすいか)
発表のポイント
私自身が、出来るだけ、理解して伝えたいといろいろなメディアや個人の意見を聞きましたが、やはりシンプルで分かりやすく、間違いないのは、東大のプレスリリースでした。引用いたします。
東京大学(日本語)
◆英語とスペイン語を習得した日本語母語話者(多言語群)は、英語を習得した日本人(二言語群)と比較して、新たな言語の習得時の脳活動が活発になることを発見しました。
◆三言語以上の習得経験を持つ多言語群の方が、二言語群より新たな言語の獲得に有利であることが、脳活動から初めて実証されました。
◆日本の英語教育で特にリスニングに苦手意識を持つ人が多い中、多言語の音声に触れながら自然に習得することの重要性が明らかとなりました。
「自然習得」はヒッポの大きな謎であると私、言ってました。。。懐かしいな。遠い目。。。とにかくなじみがなく、その効果が定かでなく信じてないと言い続けていましたね。 答えが出たよ。あの頃の自分!!
発表の概要
日本の外国語教育で英語ばかりが取り上げられがちな中、多言語の音声に触れながら自然に習得することの重要性が科学的に明らかとなりました。この自然習得法は、今年で 40 周年を迎える言語交流研究所・ヒッポファミリークラブが多言語活動を通して実践してきたものであり、今回初めて脳科学による裏付けが得られたことになります。
冒頭でも触れましたが、ここが大きなポイントだと思います。今までは、みんなの経験や考えで語られてきた「多言語って必要??」に答えが出たのです。
以前、私はこんなこと書いてました。「英語だけで良いんですが」という問題にも解答が出たことになりますね。もう憶測でも邪推でもないのです。
英語を習得したいなら、他の言語も一緒に習得しようとするのが一番の近道なんです!!!
また、プレスリリースでは、社会的意義として下記のように述べられています。
日本語の義務教育では英語が必修科目となっていますが、自然な音声に触れるよりも、単語の記憶や文法の学習に頼る傾向が顕著です。さらに「国語と英語」という二項対立のため、外国語全般に対する苦手意識が助長されやすくなっています。
しかし、二言語話者より多言語話者の方が新たな言語を柔軟に習得しやすいという本研究の成果は、英語とそれ以外の言語を同時に習得することの相乗効果を明確に示しています。
はい。もうぐうの音も出ないですね。というか、今まで英語も他の言語も苦手!!と思ってましたが当然でしたね。そういった教育を受けてきたのですね。納得です。(しゃーないのよ自分。と自己肯定。)
多言語は人間にとって自然である
2021年4月12日に行われたヒッポの東日本ワークショップの中で、平岡だいちゃんが言っていたこの言葉がとても印象に残っています。
「研究結果からバイリンガルよりトリリンガルやマルチリンガルの人の方が優れているというような優劣ではなく、脳の動きからも、多言語話者の方が本来の人間らしいのではないか、自然なのではないかという意見が有りました。
日本語と英語という二言語にしてしまうからこそ、不自然であり、言語習得が難しくなる要因なのではないか。本来の脳の働きをマイナスにしてしまうのではないか。」
なるほどなと思いましたし、すごく腹落ちしました。
自然習得とはなんぞ!? (小池栄子さん風) と思っていましたが、多言語がある環境、多言語を習得しようとすることが人間として自然なことなのでしょうね。
そう言われると、日本語しかないと思っているわが国でも、少し行けば、理解出来ないと思えるほど独自性のある「方言」に囲まれていたりして、小さいころから耳慣れているとどの方言も聞き取れて、話せたりするのと似ているのかな。と思ったりしました。
朝日新聞デジタル
母国語に加えて二つの外国語の計3カ国語を操れるトリリンガルの人は、さらに新しい言語を学ぶ際、外国語を一つだけ使えるバイ…
音声だけを使って言語を学習する際にも、映像をイメージする脳の視覚野を活用しているらしい。
ここがヒッポで行っている自然習得に繋がってくるのかなと思う一文がありましたので引用しました。正直、自然習得じゃなくて、勉強して習得してもトリリンガル以上であれば同じなのではと思ってしまっています(はぁ。疑り深い性格ですね。やんなっちゃう。)
でも、これからもこの部分は追求していこうと思います!!
マイナビニュース
日本人の多くは学校で英語を学ぶものの、英会話に苦労するといった経験をする人も多く、多言語を話せる人は、特殊能力を持っていると思いがちだが、欧州諸国やアフリカの多民族国家などでは、多言語の環境が日常的で、複数の言語を習得するのにそれほど大きな努力の必要がないように見える(「言語獲得の累積増進モデル」と呼ばれる)。しかし多言語に適用できる言語習得のメカニズムは、これまでのところ脳科学的には解明されていなかったという。
2021年11月確認したところ、リンク切れでしたので引用のみとさせていただきました。
日本経済新聞
【プレスリリース】発表日:2021年03月31日外国語習得の脳科学的効用~多言語の方が二言語より脳活動が活発~3.発表者…
まとめ・この研究を踏まえ結果も活動ももっとももっと楽しもう
先のワークショップで平岡だいちゃんはこうも言っていました。
この研究結果でどっちがどう(トリリンガルがバイリンガルより良いなど)と優劣をつけなくても良い!!
これからもこの結果を楽しもう!!
この研究のここはこうなのではないかとか、よく分からないとか、もう少し知りたいとか、より議論が深まったり、共通の話題としてみんなの意見が集まったりすることが大事だと思う。と。
このヒッポのスタンスが素敵だなと思います。多言語を話す人はこの世界にたくさん存在するなかで、世界の人達との豊かな交流の実現に貢献したいという共通の思いで、多言語を楽しむのがヒッポファミリークラブなのだなと感じました。
今後も、ヒッポに入りたての頃の自分の気持ち、めげずにまとめます。そのうえで、これからのヒッポライフもブログに書きたいと思います。
(良かった。ブログ終わりじゃないんだと自分自身で喜んでいます。笑) どうか、引き続き、お付き合いくださいね。
また、いつも好き勝手書いてる私ですが、今回の内容は、更に理解が不十分だっかり、認識の違いがあるかと思います。
あくまでトリコ的意見です。ご了承ください🙇♀️
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★★久留米ファミリーのHIPPOネーム trico(トリコ)です★★
私はHIPPOに入会して2年目のただのメンバーです。ここで書いていることは本当に個人的なことで事実と異なることもあると思います。あくまで私見とご理解ください。
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